ゲーム研究最前線
2002年度、「学習ゲーム研究会(代表:上條晴夫)」の活動目標は二つある。一つは「日韓共同」による日本語学習ゲームの開発、もう一つは「道徳」で使うことが
できるような道徳ゲームの研究・開発である。「日韓共同」は五月の連休を使って現場の 先生方、数名と釜山に行くことになっている。釜山で交流授業を行う。
もう一つの「道徳」は「教材集」の制作を考えている。
たとえば「ビンゴゲームで楽しく 『日本のよさ』 を考える」 授業がある。土田雄一著 『国際性を育てる道徳の授業』(明治図書・1998)である。
- 「外国人から見た日本のよいところ」を次の中から選んでビンゴゲームをする。
「ア) 自然が美しい」
「イ)やさしい」
「ウ)貧しい人が少ない」
「エ) 電車が時間通りにくる」
「オ)電気製品が安い」
「カ)戦争がない」
「キ)歌舞伎・相撲などがすばらしい」
「ク)食べ物がおいしい」
「ケ)安全である」
「コ)礼儀正しい」
「サ)神社・寺などがすばらしい」
「シ)働き者である」
- 選択肢の12個の中から9個を選んでビンゴのマスの中に書き込む。
- 一番真ん中に何を入れたかを理由つきで発表する。
- 「カナダ人」「ロシア人」「インドネシア人」がビデオで登場する。一人3つずつ日本のよいところを言っていく。ビンゴゲームをする。
- ビンゴをやっての感想を発表する。
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ビンゴゲームでは中央がポイントである。つまり 「中央に何を入れるか」が子どもの 「意思決定の場」になる。中央に入れたものが、「一番よいと考えているもの」であり、
四隅に入れたものが次によいと考えているものになる。ビンゴゲームの準備をすること が、同時に、日本のよいところを考え、順位づけ(ランキング)をしていることになる。
つまり、たんなるビンゴ遊びではなく 「道徳ゲーム」 になるのである。 ところで、昨年暮れにウィリアム・J・クレイドラー/リサ・ファーロン著『対立が力に−グループづくりに生かせる体験学習のすすめ−』(みくに出版)が出版された。
この本はプロジェクト・アドベンチャー(冒険教育)の本であるが、内容は道徳的な テーマを扱ったゲーム集である。構成的エンカウンターとよく似ている。この本で、特
に興味深いのは、様々なゲーム(アクティビィティー)を通して「対立」をきちんと学 べるという点である。 「対立」 を忌むべきものとして遠ざけるのではなく、「対立の解消の仕方」
を体験的に 学ぶことで 「対立から学ぶ」 視点を作り出している。広がる実践だろう。
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