カムカムいんたびゅー
オーケストラがあってこそ仕事もがんばれる!
〜アマチュアオーケストラ活動20年〜
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なかがわ まさあき
神奈川県にある私立捜真小学校勤務。勤続20年。教師の仕事とともに東京のアマチュアオーケストラ「ザ・シンフォニカ」に所属。年2回の定期演奏会にバイオリン奏者として欠かさず参加している。
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● 中川先生が教師になろうと思われたきっかけを教えてください。
中学生のときに社会科の先生でおもしろい先生がいて、ああ、こんな先生になりたいなと漠然と思ったのがきっかけでした。高校生になり、ふと自分を顧みて自分の特性がどちらかと言えばオールラウンドプレーヤーであり、一つの教科を掘り下げる専門性の強い中学教師よりもいろいろな知識をまんべんなく得て、人間形成の上でもっとも貴重な小学校教育に携わりたいという気持ちが強くなって小学校教師の道を選びました。
● バイオリンはずっと続けていらっしゃったんですか。
はい。4歳のころからバイオリンを習っていて、中学と高校ではサッカー部にも入っていたのですが、バイオリンの先生が部活後の遅い時間でもレッスンしてくれていてどちらも続けられたおかげでずっと両立できました。ぜんぜんおさらいしないでレッスンにいく僕を根気強く見続けてくれた先生のおかげで今のボクがいるといってもいいくらい感謝しています。
● 今、アマチュアオーケストラ「ザ・シンフォニカ」で活動されていますが、シンフォニカとの出会いを教えてください。
大学でもオーケストラで弾いていたのですが、先輩が所属していた「ジュネス*」というアマチュアオーケストラを見に行って、ここだ!と思ったんです。大学2年生の秋にオーディションを受けて合格し、活動していたのですが、大学4年の頃、ジュネス出身者が中心になって立ち上げられたオケがザ・シンフォニカでした。ボクは卒業後、教師として仕事をしながら半年くらい活動を横目で見ていたのですが、レベルアップしたくて我慢できなくなって入団しました。それから20年弱、ずっと参加しています。
※ジュネス・・・「青少年音楽日本連合」(通称JMJ。 文化庁・NHK後援で合唱・マンドリンオーケストラ・オーケストラの3部門があり、学生から選抜して編成し公演・放送する〉のオーケストラ部門。会員はほとんどが30歳未満で構成され、すべてアマチュア演奏家である。音楽を通じ、健全な社会人として、地域社会に貢献できる人材に成長することを最大の目標とし、広く社会に眼を開き、仲間どうしの自己満足的楽しみにとどまらない社会的意義のある音楽活動を目指した。現在は解散している。
● 新任教師との両立は大変ではなかったですか。
きつかったです。教師になって5年くらいは仕事をやってもやってもきりがない。どこで切り上げればいいのかわからないから、やりすぎてしまうんですよね。5年くらいたってようやく「ここまではこのくらいやればできる」という見込みと、できないときは同僚の先生たちにもふって校務を抱え込まずにできるコツをつかみました。幸い校長先生や若い音大出身の先生など音楽に理解のある人が多く、ボクの活動を応援してくださる先生に恵まれたのもよかったと思っています。
● 授業と担任と教務主任と・・・と校務も忙しいし、時間がとにかくない感じですが、とても元気ではつらつとしていらっしゃいます。何かリフレッシュする秘訣があるのですか。
ずばり、時間は自分で作るものです。仕事ももちろんですが、ドラマも好きですし、夜はブログやメールなどもしますよ。お弁当も自分で作りますし。12時には寝ようと心がけてはいますが、やっぱりオーケストラあってのボクなんです。週末のオーケストラの活動で精神的にリフレッシュできるから仕事もがんばれる。それに、オーケストラではいろいろな職種の人間が集まっているので企業人の世界も見え、職業観の違いも刺激になります。先生の世界は狭くなりがちなので、どんどん自分から交流できるところに行くといいと思います。
● 学校と音楽活動では何か相互作用のようなことはあるのでしょうか。
よくクリスマスや礼拝のときに伴奏で弾くのですが、授業で受け持ったクラスでは、毎年ボクの姿を見て「バイオリンを習い始めたよ」という子どもが数名現れるのは嬉しいですね。また、ブラスバンドが熱心な学校なのですが、音とリズムに敏感な子どもたちは、楽譜は小学生用に簡単になっているのに耳で覚えてしまうので、楽譜より難しいリズムを演奏したりして感心するばかりです。刺激を受けますね。
● 将来の夢を教えてください。
音楽活動については、おじいちゃんになってもアンサンブルをしていたいです。シンフォニカの活動をずっと続けていくつもりです。仕事に関しては、生涯一教師でいたい!現場命です。
● 読者の若い先生に向けてメッセージをお願いします。
学校は一つの小さな社会だからいろいろなできごとがあります。実際悩んでしまう事も多い。昔は若輩の教師に対して保護者の目が温かくて育てようという雰囲気がありましたが、今は受験や競争が激しいこともあってか教育熱心なあまりつい手厳しく言ってくる方もいます。だから一人で抱え込まず同僚の先生や横の先生ともっといろいろなことを話していくといいと思います。クラスでの困ったことやつまらない話でもかまわない。小さなできごとでも自分のプラスになると思ってがんばってほしい。そして、子どもたちと向き合っている時間を大切にしてほしい。
● 子どもたちにメッセージを。
自分の可能性は限りないものがあります、だから、他の友達と自分を比べることなんてない。他の子ができて自分ができないからといって自分がダメなんだと思わないこと。逆に自分ができることを友達が認めてくれることだってある。自分を大事にしてください。
オーケストラの練習前の忙しい時間にお話をうかがいましたが、やさしくてユーモアたっぷりの語り口で、あっという間に時間が過ぎていきました。学校でもきっと人気者なのでしょうね。
★中川先生も参加されるザ・シンフォニカの定期演奏会が8月5日に行われます。メンバーもみな社会人とのこと。仕事をしながらいきいきと活動されているみなさんの演奏をぜひ聴きにいってみてください。
☆ザ・シンフォニカHP http://symphonica.hp.infoseek.co.jp/
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