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五感を生かした食育を
       〜東京ガスの取り組み〜

 

 

 

 

 

第25回 2009.3

 

東京ガス株式会社では、子どもの食の自立と五感育成を目指して、食育支援活動を行っています。
去る3月28日、銀座にあるStudio+G GINZA(スタジオプラスG銀座)において、食育セミナーが行われ、活動報告や実践報告が行われました。

 

 

● フランスの食育教育を取り入れた味覚教育

子どもたちの味覚を目覚めさせ、五感を使った食育教育を提唱したフランスのジャック・ピュイゼ教授のメソッドを取り入れ、フランス農事功労賞受賞者協会MOMAJ(モマージュ)に協力した味覚教室について、発表があった。
MOMAJ食育担当理事で、帝国ホテル総料理長の田中健一郎氏が講師をつとめ、10月からの半年間6回小学校4,5年生を対象に行われた講座では、味覚クイズや味覚以外の五感と味について、実際に子どもたちに体感してもらうことで、味覚が味だけで成り立っていないことに気付き、はごたえ、におい、喉ごしといったことがおいしさに必要であることを気付かせた。また、農地へ赴き土からの収穫とともに実際現地で野菜を食べて、より食べ物への関心を高めていった。

 

 

● 「ただ食べるだけ」から「ことばでおいしさを表現」し、感性を養う

 田中総料理長は、食育について、「子どもの味覚は決して衰えていません。食べることは、複合的な感覚を使うもの。そのおいしさをことばで表現することで感性を磨き、伝え合うコミュニケーションも育てていける大切な教育だ」とし、子どもが食べることにより興味を持って味わえるようになってほしいと話した。 会場では、鼻をつまみながらキャンディーを試食、味がわかりにくい体験も行った。

 

 

 

 

 

● 東京ガスの食育活動 食の自立と五感の育成


 続いて、東京ガス「食」情報センター小西雅子氏より、東京ガスでの食育支援活動について1年間の報告と今後の活動について話があった。
  東京ガスでは、子どもが一人で料理を作り食べていくことを「食の自立」と定義づけ、また、おいしいとわかる五感の育成によって食べる喜びを感じ、「もっと食べたい」という意欲をもつことで、生活の向上、身体の発育、免疫力の向上から「生きる力」に結びつくとして、さまざまな活動をしている。
  自ら主催する料理教室とは別に学校や自治体に向けてホームページ「炎の食情報サイト」にある「食育コンテンツ」で料理の基本やお弁当つくりといった教材を提供したり、給食教育の一環として「食」クイズを教材として提供している。

 


 

● 味覚を重点においた家庭科の実践報告


 続いて、ピュイゼ教授の味覚教育を取り入れた小中学校での家庭科の実践を、千葉県佐倉市立上志津小学校教諭 佐藤雅子氏から報告された。
実習前には、同じ糖度のヨーグルトに色と香料を違えた3つを試食させ、黄色はすっぱい、赤は甘いといった児童の答えから味覚が味だけでできているのではないことを実際に体感させ、調理実習を行うときに関心をもたせるようにした。小学校では、おひたし(ゆでる)と白米の炊飯を、中学校ではいわしをおろして焼く実習を行い、歯ごたえ、加熱したときの変化などに気をつけながら実習した。


 その結果、「おいしい」という言葉からイメージしたことばについて、実践前には味そのものしか連想していなかった児童たちが、実習後には「香ばしいにおい」「かたさ」など豊かな表現や感覚をもって表すようになり、味覚についてより深い感覚が身についていた。

東京ガスでは、2009年度も引き続きMOMAJに協力した味覚教室を開催する。


 

 

 

 

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