Live 報告
第56回山梨県
小中学校児童生徒理科自由研究発表会
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第8回 2003.11 |
10月19日(日)、甲府市立甲府北中学校で、「第56回山梨県小中学校児童生徒理科自由研究発表会」(山梨県小中学校理科教育研究会主催)が開催されました。県内10地区の代表として選出された小学生(4・5・6年生)と中学生が、小学生は学年ごとに、中学生は1分野・2分野の分野ごとに発表を行いました。
まず注目すべきことは、この会が56回を数える伝統ある発表会であることです。また、研究発表自体のレベルの高さにも、初めて参加した者として驚かされました。それだけ「山梨県においては、理科教育が児童・生徒一人ひとりに根づいている。」との思いを深くしました。
研究の題材は、当然、多種多様な内容となっていますが、決して奇をてらったものではなく、身近な題材に対する素朴な疑問や動機を研究のスタートとして、様々な観点からいろいろな実験や観察がなされていました。例えば、『ジュースを速く冷やす方法を追求する』(6年生)は、「夏にジュースをすばやく冷やして飲みたい。」という子どもらしい素朴な動機から、容器(200mlと350mlのスチール缶とアルミ缶・ペットボトル)、冷やし方(冷蔵庫・冷凍庫・氷水・氷水と食塩)、食塩の量の違い、容器の扱い方(容器をよく回したときと回さないとき)など、様々な条件のもとでのジュースの冷え方を調べたものでした。
また、夏休み期間中の長期にわたる継続的な研究がなされ、集められた実験データや観察データは、発表で使われた模造紙が10枚以上であることでも明らかなように、様々な条件設定の末、得られた貴重なものでした。このデータは、表やグラフに適切にまとめられ、デジタルカメラによる写真なども交えて発表されました。発表時には、実際に使用した実験器具を提示しながら、身ぶり手ぶりで発表を行った児童もいました。
印象に残ったのは、『光に集まる虫の研究パート2−雑木林編』(5年生)・『コニシキソウの研究その2』(6年生)・『コウモリの研究PART2』(6年生)の研究タイトルでも明らかなように、1回限りの研究ではなく、前年度に行った自由研究の成果を踏まえて、より内容を発展させた研究が見受けられたことでした。
「素朴な疑問や日常的な題材を研究の出発点とし、多角的な条件制御や条件比較により深い内容の研究を行い、表やグラフなどによって研究データを表現し、自分の生活や住んでいる環境に照らし合わせたまとめ方になっている。」という、山梨県教育委員会指導主事の荻原孝幸先生の講評につきるわけですが、来年度はどんな研究発表がなされるか楽しみです。なお、今回のすべての研究については、来年3月に集録として発刊されます。
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