実践レポート
創造的解決力をつける
日本未来問題解決プログラム
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総合 第11回
2007.1
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家族、学級、会社、町、国といったあらゆる社会にあるさまざまな問題は、解決策を創造する力が欠如しているとの考えからできた、コミュニティの問題解決を未来的な新しい解決方法を創造して実践する「コミュニティ問題解決プログラム(CmPS)」。子どもから社会人まで広く適応できるプログラムとなっている。今回は、「社会の改善のためのコミュニティ問題プログラム」についてワークショップ型のセミナーが開かれ、高校生から教師、企業に勤める大人まで幅広い世代が集まった。
セミナーはコミュニティ問題解決プログラムを体験しながらのワークショップ型で行われた。その手法はおおまかに次のように行われた。
その1 問題解決のために問題を思いつく限り書き出す。
まずは自己紹介がてら参加者が一人ずつ問題だと思っていることを挙げる。高校生からは、今の学校での授業風景から感じたこと、大学生からは自分の進路の選択について、教師からは生徒のモラルの低下や新しい科目について経験したことのない授業をする難しさなど、身近で起こっているいろいろなことがあがった。
そこで「授業改善」と「自分の進路の見つけかた」の2つの班に分かれて解決策を考えることになった。
その2 状況・問題のアウトラインを説明する
次に各班でテーマに沿って、その問題についてどこでその問題が起こってい
るか、起きているところ起きていないところは何が違うのか、何が問題なのか、どうしてその問題が起こったのか、などを出し合う。「授業改善」班では、フィンランドからの留学生の「日本の学校は授業中に寝る人が多く信じられない」という指摘をテーマに選んだ。そこで、授業のスタイルが講義型だけであること、睡眠不足で受けていること、生徒が授業の進行を妨げることに嫌がる風潮がある、など自分が感じている意見が活発に上がった。
ファシリテーターでチーフディレクターである高橋りう司氏は、「ここがきちんと描ければ問題解決がうまくいくんです」と助言。生徒の立場からの意見、先生側からの意見がどんどん出された。
その3 問題解決プロセスに沿って考える
CmPSでは、4つのステップを正しく踏むことで優れた解決策が出るという。「問題を考える」では問題解決のアイディアを出す前に、何が問題なのかを明確にする作業。ここでは正誤にとらわれず、自由に発送することが大切だという。次のステップ「重要問題を選択する」では、特に重要だと思うことを選び、どんな方法で何を目的に解決すればよいか考える。ワークショップでは、授業のやり方 について改善するために、教師がいかに生徒のモチベーションを高めるかを考えることになり、子どもからの評価をもらうようにする、とか質問タイムを始めから組み込んだ授業案にするなど具体的な意見がたくさん出た。ここでは、問題を解決案を出しやすいような表現に変えることがポイントだという。そのあと
、「解決アイディアを発想する」のステップに移り、多面的な発
想を創造していく。
このとき、人のアイディアを評価しない、ばかげたアイディアだと思ってもどん
どん出す、人の意見に便乗して自分のアイディアを生み出してよい、など質よりも量を出すことが新しい解決法を生み出す力になるとしている。
その4 実行計画を開発する
最終場面は、このアイディアを実践できるような計画を立て、説明する。実際に行動できる解決案を出し実行することがプログラムの最終目的でもあり、解決策をどう進めるか、本当に実現でき、問題は本当に解決できるのかを検証する。プロセスが重要となる。
1年間かけて行うプログラムを4時間で体験した今回のセミナーでは、初めてワークショップ型で行ったとのこと、いろいろな世代が集まってのワークショップではあったが、参加者は自分の身近な問題を具体的に考えることでプログラムのシステムがよりわかりやすいと感じた。
また、当協会の世界大会では小学生の部もあり、優勝したプロジェクトの事例として、学校で起こった生徒間の争いを解決するプロジェクトの事例も紹介された。「このプログラムは、子どもたちにもぜひ実践して欲しいスキルです」と高橋氏。創造的な解決力が人と関わって生きていくために重要だと話した。
コミュニティ問題解決プログラムでは、考えるだけでなく実行するまでを目的とする。そこで、やり遂げる達成感、責任感、友達との協力の中から自分の才能に気づいたり、相手に伝える技術などを学ぶことができる。
※NPO法人 日本未来問題解決プログラム
1974年にアメリカジョージア大学教授・創造性心理学によって創設された創造的問題解決の国際競技であるFuture Program solving Program(FPSP:未来問題解決プログラム)を日本国内に展開しているNPOの日本支部。
題材は社会の諸問題に対する仮想未来状況(未来シーンと呼ぶ)を使用している。現状の知識や解決策にとらわれず一歩先の未来を見据えた解決策を自由に発送することを期待している。「コミュニティ問題解決プログラム(CmPS)」は、未来問題解決プログラムの考え方を使った社会での解決プログラム。 http://www.geocities.jp/fpspjapan/
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